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中学校勤務を辞め、ニュージーランドで日本語教師アシスタントをしていきます。ニュージーランドであったことを中心に書き込んで行きたいと思います。よかったら、ぜひコメントして下さい


by micky03976
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最後の授業

 出国前日まで学校へは行きますが、先週はそれぞれのクラスで授業おさめ。最後の授業をかみしめました。ハグをしてくる子。「行かないで」「今度はいつNZに来るの?」「さみしくなるよ。」と言いつつ手作りカードをくれる子など、本当に切なくなりました。先生の配慮で、クラスによってはみんなのが書いた絵や、メッセージ付きの大きな紙のプレゼント。「カエル作ったのが楽しかった。」「おもしろい先生!いつもクラスが楽しかった」「グリーンティーありがとう。」「おかしいっぱいありがとう!」などなど。一生の宝物です。その中である先生が言ってくれました。

 「今までの日本人の先生の中で1番の先生。ほとんどの先生は難しすぎる説明を子どもたちにしてたり、字を書かせたりしてたけど、あなたの授業は、簡単な言い方で説明してくれたり、おかしをあげたり、お寿司をみんなの前で作って、経験させたり、DVD見せたり、ゲームをしてくれたりと、子どもたちに「日本」を感じさせてくれ、こどものレベルにぴったり。」

 大好きな先生だったし、尊敬してた先生だったので、すごく嬉しく、すごく心に響きました。


 最後の授業はトトロのDVDを見せたり、お寿司を作ったり・・・。みんな大喜び。トトロのDVDは日本の家の造り、生活習慣などを学ぶにはもってこいのDVDです。前行っていた学校の先生に借りておいてよかったです!

 お寿司はわさびも持っていきました。「辛いから気をつけて!」と言っても、結構な量をつけて食べる男の子。「このくらい大丈夫!」といいながらも目には涙が。。。みんなが見ていたので、きっと後にはひけなくなったのでしょう。涙をためながら「大丈夫!すごくおいしい!」と言って頑張って食べてました。。。微笑ましかったです。

 「巻きたい子~?」って言ったら、ほとんどの子が手をあげました。こっちの子は本当に積極的です。2人の子に経験させてあげれたのですが、マットを使い、上手に巻きました。

 きっとこの子たちは私のことを忘れるでしょう。新しい日本人の先生が来たら、すぐその先生になつくでしょう。でも、将来この子たちがお寿司を食べたり、日本に来た時に、「あ、なんか緑のものお寿司につけて食べたよな~」とか、「あ、これどっかで見たことある!」なんて少しでも思い出してくれたら、これ以上の幸せはありません。
 
 明日は前言っていた旅で会ったおじさん、おばさんたちの家に泊まりに北島へ飛びます。
# by micky03976 | 2007-03-19 04:19

最高の誕生日

 海外で初めての誕生日を迎えました。ほんとに幸せな、そして忘れられない最高の日となりました。
 
・学校に着くと私の棚には先生たちみんなから送られた2冊の本のプレゼント。1つはNZについて書かれた絵本。もう1つはマオリの神話。

 ・私とすれ違う度に、先生、子供達からの「おめでとう!」の声。後から聞くと、先生が教室で今日は私の誕生日のことを話したそうです。ある子は即席で作ったかわいい絵が描かれたバースデイカードをくれました。

 ・教室に行くと各クラスで「バースデイソング」の合唱。あるクラスは私が教室に入った瞬間、全員立ってこっちを見て歌ってくれました。しかも英語とマオリ語で。

 ・家に帰るとコニーやフラットメイト、その友達がパーティーを。肉、サラダ、ベーグル、アイス、そしてギターに合わせてバースデイソング。カード、花束、その他の素敵なプレゼント。コニーは私にあった瞬間、大きなハグ。そして靴下、紙クリップ、クッキーをくれました。

 でもやはり何よりも嬉しかったのが日本の友達からのカード、手紙、メール、プレゼント。こんなに離れていても誕生日を覚えてくれていて胸が熱くなりました。今、みんなからもらったカードは私の部屋に飾ってあります!みんな本当にありがとう。
# by micky03976 | 2007-03-12 03:39

水泳大会!?

 水泳大会がありました。学校にもプールがあるのですが小さなもの。なので以前私が通っていたジムで大会が開かれました。「大会」というとちゃんとストップウォッチを手にし、正確にタイムを測り、結構緊張したムードありというあの日本の雰囲気を思い浮かべがちですが、ここはNZ。以前も書いた「運動会」のあのなんとなく開かれる体力テストのようなイメージがあったので、今回は私もそれなりに考えることができました。

 バスに乗り15分。ジュニアとシニアクラスに別れ、大会開始へ。私はジュニアクラスのプールに行きました。それなりに緊張している子もいましたが、、、やはり、ストップウオッチは先生の手にはなく、子供の自己責任。1番になった子は勝ち抜く感じで次のレースへ。つまり、それだけその子は疲れていき、負けた子は観客にまわることになるのです。「つまらん」と言っている子も何人かいました。

 でも観客にまわった子たちはおかし、サンドウィッチなど、なんでも食べ放題。本当に自由です。私が写真を撮っていると、「撮って撮って!」と大アピール。「撮らせて!」アピールもすごかったです。カメラを貸すともう最後。「僕も私も!」とえらいことになったので、「電池がなくなった」とウソをついちゃいました。

 シニアクラスも少し除きましたが、こちらはジュニアと比べて本格的。ちゃんとコースがしきられており、しかも50M!!バタフライもあり、さすがスポーツ好きNZっ子は違うな~と思いました。それもそのはず、平日にも休日にもこのジムへ家族で通っている子が多くいました。素敵なことだな~と思いました。

 なんでもきっちりやる日本人に対し、いつもなんとなく事が進んでいくNZ、だからこそ彼らの心は広いかもしれません。心の余裕が家族との交流も深めるのかなとも感じました。
# by micky03976 | 2007-03-04 04:02

お茶会!?

 大量にグリーンティーマフィンを作って、子供たちにあげました。もちろん緑茶と共に。子供に合わせてちょっと甘めに仕上げました。朝学校に行く前コニーの家に寄ったら、マフィンを見て、「疑わしき緑!!」と言ってきました。前にもコニーにあげたのですが、どうも苦手なようです。誰かからもらった緑茶飴を「これは私には甘すぎた。子供にあげて」と、私に差し出してくれました。

 さて、授業。緑茶は飲んだことのある子も結構いて、大喜びする子もいました。でも、試してみたこともない子もたくさん。今回は前回のようにお茶会形式の抹茶ではなく、緑茶パックでやったので、私も気楽でした。

 「うまい!おかわり!」
 「うわっ!!」
 「何からできてるの?」
 「黄色なのになんでグリーンなの?」

 またまた予想外の質問もたくさん出て、でもみんなとても楽しそうでした。気に入った子は、お年寄りが緑茶を楽しむように、何回もおかわりに来たので笑えてきました。

 マフィンの方はというと、ほとんどの子に大好評!作った甲斐がありました。中にはレシピを教えてほしいという子も。「あまり「緑茶」を感じない」っていう鋭い意見もありました。確かにあのかすかな「緑茶」の味をマフィンから感じるのは難しいかもしれません。


 違うクラスでは、日本から持ってきてもらった「ようかん」をお菓子として出したのですが、「日本式ゼリー」みたいな感じで、ほとんどの子に好評でした。

 私が教室を去ろうとすると、小6の男の子が、「おいしいものをありがとう。きっとお金も時間もかかったろうに。」と、びっくりするようなことを言ってきました。私はすごく感動し、「食べてくれてありがとう。みんなが楽しんでくれたら私はそれで嬉しいよ。心配してくれてありがとう。」と返すのがやっとでした。 

 受け持っている16クラスの子全員に、こうやって「日本」を感じさせてあげたい。でも時間、材料不足で全員にはどうしても無理なので、「マフィンをあげれない代わりにこのクラスには、あのお菓子を、いや、おにぎりを、いや、お寿司を作るところだけでも見てもらおう」 など、私もあと少ししかこちらにいられないので、「あれもしてあげたい、これもしてあげたい」と、最近はすごくいろいろ考えてしまいます。

 コニーにもらった抹茶飴も、いつか違うクラスに食べてもらおうと思います。

 
# by micky03976 | 2007-02-28 13:14

子供の発想

 学校が再開し、早2週間が過ぎました。授業では、ひなまつりにちなんで折り紙で人形を作ったり、相撲を説明舞した後、紙相撲で対戦したり、日本のおかしをあげたりと、学年に合わせて、あの手この手でいろいろやってきました。子供の反応、発想は本当におもしろく、学ぶことがたくさんあります。

 おひなさまを見せた時、「なんで足がないの?」と質問。
 
 折り紙でおひなさまを作った時は、途中の段階で「ロケット~!!ビュ~ン!」となぜか興奮していました。折り紙で何かを折る時はいつも途中の段階でいろんなものに変わります。本当に子供の発想は豊かです。

 力士の写真を見せた時は「ウォ~!!!」と大歓声!
 「なんであんなに太ってるの?」
 「何を食べればあんなに大きくなれるの?」
 「なんであんな格好してるの?
 「パンツが下がっちゃうことはないの?」

 おにぎりせんべいをあげた時は、「何枚食べれば力士のようになれる?」

 もう本当にどれもかわいい、でも、最もな疑問で、答えに困ることも多々あります。実際、自分も知らない事がありすぎて、なんて答えたのかは、ここでは書き込めません(^^;)

 少し前のことになりますが、東京の人口を言った時は、「そんなに多かったら、みんなカニさん歩きをしてるの?こんなふうに」と言ってカニ歩きをしだしました。これは今までで1番忘れられない、素敵な発想、忘れられない質問です。

 想像したら、ふき出しそうになりましたが、「満員電車の中では、カニさん歩きをしなくちゃいけない時もあるよ」と答えるのがやっとでした。

 自分がお母さんになった時、誰かに聞かれた時、素直な、しかも素敵なそういう質問に、いかにわかりやすく、それでいてその子の意見を認め、生かしながら答えるかは永遠の課題です。 

 日本語だったらもう少しうまく言えることを、英語なのでうまく言えているかいつも不安です。知らないところで傷つけてないか、質問とはずれた、ちんぷんかんぷんなことを言っていないかいつも不安です。

 でも大切なのは伝える気持ち、そう信じてます。

 それにしても、今は失いつつある子供の豊かな発想、疑問、好奇心。いつもハッとさせられます。こういうのをいつまでも大切にしていけたらいいなと思います。これこそ若さを保つ秘訣なのかな~。
 

 
# by micky03976 | 2007-02-23 19:24